父が、子供の頃、大勢でそのお宅にお招き頂いた時
食事やおやつを運んでくれて遊んでくれた人が
幼馴染みのお母さんだと思っていたら、
後から挨拶に来られた方がお母さんで、その人は「ばあやさん」だったと言うのです。
まさか。
ばあやさん付きでお嫁に来られた?
江戸時代でもあるまいし、父の話はいつも大袈裟だと思いました。
私は大人になって山崎豊子の「ぼんち」「女系家族」などの
船場ものを読んだ時、何故か父の話を思い出しました。
大商家では、ねえや、ばあや付きでお輿入れという話は
昭和でも十分にあった話なんだとわかりました。
後年、私は奉仕団体の事務局に勤め、そこでその造り酒屋さんの社長と出会い、大変お世話になるのです。
江戸から明治、大正、昭和。そして平成の最後の年。
造り酒屋のご本家はホテルとして甦ったそうです。
先日お邪魔してまいりました。
ホテル内のレストランは奈良県産の素材、麹、酒粕など
元酒蔵に因んだフレンチ。

フロントに続く路地。
井戸もそのまま。
玄関。
フロント。
蔵だったお部屋。
檜風呂。いい香り。
急階段、怖くて上がれませんでした。
二階が寝室。
酒蔵の風情もそのまま、趣のあるホテル。
ドラマや映画の撮影にも使われたらいいのになって思いました。
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