2017年08月23日

さようなら、尾西さん

奈良 大和郡山にある赤膚焼窯元
香柏窯七代 尾西楽斎さんが急逝されました。

尾西さんは私が以前勤務しておりました奉仕団体の会員さんでした。
先代(五代)尾西楽斎さんもご健在の頃で、当時はまだ啓至さんでした。
人気者の尾西さんは「啓ちゃん、啓ちゃん」と、
ご年配の方からも同年代からも好かれて、
また後輩の面倒見もとても良く、皆さんから慕われて
おられました。
どうしてあんなに良い方がこんなに早く逝ってしまわれたのか、残念でたまりません。

私がお稽古をしていた華道山村御流の指定の花器が
赤膚焼窯元尾西楽斎であったことから、お花やお茶の話にも
花が咲き、それは楽しいでした。

ですが、なんと言っても一番の思い出は私の初個展へのアドバイスです。

「あなたが個展の会場に毎日居ないとダメだよ。あなたに会いに来る人がいるんだからね」

「プロとアマチュアの違いってわかる?
値段を付けるのが、プロや。真剣に値段を考えなさい」

初個展という打ち上げ花火に(実際は線香花火でしたが)浮かれていた私に尾西さんの言葉は衝撃でした。

個展初日には祝花が届き、奥様もご一緒にお越しくださいました。

そこは、たった四畳半の蔵の中。
尾西さんは
「ここは、ちょっと狭い、空間も大切や」
「それから、作品数が少ない」とおっしゃいました。

それなのに、選ぶ数さえ揃っていない中から
奥様に「何か買ってあげなさい」と促され、お求め
下さいました。

尾西さんからのこれらの言葉は、その後の個展の度に思い出し
自身を奮い立たせております。

DSC_4425.JPG


奉仕団体勤務時代は尾西さんから抹茶椀や器を頂いたり、
お花の先生に尾西さんの花器を頂いたり。
いつか自分でお金を貯めて尾西さんの作品を買いたいと思ってました。

独立記念に自分へのご褒美に購入した銘々皿。
大切に使います。

尾西さん、ありがとうございました。

http://akahadayaki.jp/
posted by Rika at 00:33| Comment(0) | TrackBack(0) | ダイアリー
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